第14話「信頼」


次の日は学校を休んだ隼だったが、その次の日に隼は学校へ向かった。


教室に入ると祐介と浩司はもう席に着いていた。


「隼くん、久しぶり!何してたん?」


久しぶりに登校した隼に同じクラスの女子が話しかけていた。


「いやまあちょっとな。」


そう一言だけ言ってごまかし、隼は自分の席に着いた。


祐介と浩司も少し驚いた顔をしていたが、すぐに近づいてきて隼の近くの席に座った。


「見つからんかったん?」


浩司がそう聞いた。


「おお、あかんかったわ。」


「まあええやん。ほんなら大学一緒に行こうや。」


祐介が隼の肩に手を乗せて言った。


高校も終わりに近づいていたその頃、勉強していなかった祐介と浩司もようやく動き始めていた。


その祐介の言葉に隼は何も返さなかった。


もうこれから何をするなどという先のことを隼は考えることが出来なくなっていた。


一緒に大学を目指していた真紀がいなくなり、大学に行くことをやめた。
でも働く場所を見つけることができなかった。



だからまた大学を目指す。


そんな簡単には考えられなかった。



それでも祐介のその言葉は隼の胸の中で響き続けていた。


「一緒に。」


また一緒に進んでいける人がそばにいることを感じた。


こいつらなら何でも話せるんじゃないか。


ずっと一緒にいたら楽しいんじゃないか。


隼の心の中で不安定だったその感情はようやく本当の信頼へと変わっていた。



しかしそんなすぐには大学を目指すというまでの気持ちを持てなかった隼はコンピューターの専門学校へ進むことになった。


祐介と浩司の二人もなんとか大学へ行くことができ、三人は無事高校を卒業した。